時はあたかも戦雲急を告げる乱世・・・田丸城には雪姫さま(北畠千代御前)と言う北畠具教公5番目の姫が誕生した。目鼻立ちの整った抜けるような色の白い子であった。成長するのつれ、その美貌は天下随一といわれ、男はむろん、女からも羨望された。
後に田丸城主になった織田信長の次男、信雄の正室である。
その雪姫をイメージして姫物語として作曲した曲が姫の舞である。うす紫に揺れながら、ひらひらと散り出した桜の樹の下で純真な姫たちの舞姿。
昨夜、玉城町お城広場で開催された真夏の夜の祭典で初披露をした。静かな笛の音色がリードして着物姿の姫たちの艶やかな舞姿そして撥さばき・・・新たな曲風の始まりである。